読解練習:失敗することは恥ずかしい?【Lv.5|中1〜中2目安】
しゅんたは、人前で手をあげるのが苦手だった。答えがまちがっていたらどうしよう、笑われたらどうしよう、そんな気持ちが先に出てしまうからだ。
ある日、英語の授業で先生が「この文を英語で言える人はいますか?」と聞いたとき、しゅんたの頭の中には答えが浮かんでいた。けれど、手はあがらなかった。
そのあと別の生徒が同じ答えを言って、先生に「とてもいいね!」とほめられたのを見て、しゅんたは「やってみればよかった」と後悔した。
授業のあと、先生に相談すると「まちがえることが恥ずかしいんじゃなくて、やらないまま終わることのほうが、もったいないと思うよ」と言われた。
しゅんたは次の授業で、少しだけ勇気を出して手をあげてみた。答えはまちがっていたけれど、先生は「そのチャレンジがすばらしい」と言ってくれた。
◆ 問題
- しゅんたは、なぜ手をあげるのをためらっていたのですか?
- しゅんたが後悔したのはどんな場面でしたか?
- 先生は「失敗」についてどのように考えていましたか?
- このお話を、60〜80字でまとめてみましょう。
- あなたは「まちがえるのがこわい」と思ったことはありますか?それをどう乗りこえましたか?
◆ 指導のヒント
- 失敗=学びの一歩という意識づけをする。
- 「人の目」や「笑われること」への恐れを共感とともに言語化させる。
- チャレンジを肯定する文化・空気づくりの教材として活用できる。