読解練習:“みんなと同じ”の安心と危うさ【Lv.13|高3以上】
友人たちが同じブランドの服を着ていたり、同じアイドルを応援していたりすると、
興味がなかったはずのものにも、自然と心が向いてしまう。
「みんなが持っているから、自分も欲しい」と感じた経験はないだろうか。
自分の“好き”なのか、“外れたくない”からなのか。
集団に属しているという安心感は、いつのまにか自分の選択すら左右している。
流行は、その力を巧みに使う。
“みんなと同じ”が、個性を失わせるとは限らない。でも、その選択が「自分から始まっているかどうか」は、問い続けるべきかもしれない。
◆ 問題
- 筆者は、「みんなと同じ」であることのどんな側面に注目していますか?
- 集団の中にいると、どのように価値観や好みが変化する可能性があると筆者は考えていますか?
- あなた自身が「みんなと同じ」を選んだ経験はありますか?そのときの理由はどうでしたか?
- 「本当の個性」とは何だと思いますか?あなたの考えを自由に書いてください。
◆ ポイント
- 同調欲求と個人の判断がどう関わるか、心理的視点から問い直す。
- 「同じであること」=悪ではなく、「なぜそう思ったのか」を見つめる力を重視。
- 哲学的対話や探究活動の導入としても活用可能。