読解練習:“幸福”はだれが決めるのか?【Lv.10|高1目安】
はるかは、将来は小さなカフェを開いて、自分のペースで生きていきたいと思っている。
一方、親や先生は「もっと安定した仕事を目指した方がいい」「せっかくの成績を生かさないのはもったいない」と口をそろえて言う。
はるかは「安定=幸福なのか?」「誰かの期待に応える人生が、本当に自分の幸せなのか?」と考えるようになった。
周囲からは「夢が小さい」「現実を見なよ」と言われたが、それでも自分にとっての幸福とは、「やりたいことに時間を使えること」だと、はるかは思っている。
幸せの形は一つではない。けれど、他人の目が気になる社会の中で、「自分の幸福」をどう見つけ、どう守るかは、簡単な問いではない。
◆ 問題
- はるかは、将来どのような生き方をしたいと考えていますか?
- 周囲の大人たちは、はるかにどんな期待をしていましたか?
- はるかは、どんな「幸福」の考え方を持っていましたか?
- この文章の内容を、80〜100字でまとめてみましょう。
- あなたにとって「幸せ」とは何ですか?それは、誰かに決められるものですか?
◆ 指導のヒント
- 「幸福」という抽象概念に対する個人の価値観の多様性を意識させる。
- 外的評価と内的満足のズレに気づかせ、自分の判断軸を持たせる訓練に。
- 幸福=成功ではないこと、自分で意味づけする力の重要性を考えさせる。