読解練習:「がんばったね」って言われたくて【Lv.4|小6〜中1目安】
みさきは、運動があまり得意ではありません。でも、運動会のリレーでどうしても活やくしたくて、家のまわりを毎日走ってれんしゅうしました。
本番では、バトンをしっかりつなぐことができましたが、順位は上がりませんでした。
それでも「がんばったね」と声をかけてほしくて、友だちや先生のほうを見たけれど、だれも何も言ってくれませんでした。
少しさみしくなったみさきでしたが、お母さんが帰ってきたとき、「今日も走ったんだね。がんばってたの見てたよ」と言ってくれて、うれしくて思わずなみだが出ました。
みさきは、「見てくれる人がひとりでもいれば、それだけでがんばれる」と思いました。
◆ 問題
- みさきは、なにをがんばっていましたか?
- 本番が終わったあと、みさきはどう思いましたか?
- お母さんの言葉で、みさきはどんな気持ちになりましたか?
- このお話を、50〜70字でまとめてみましょう。
- あなたが「がんばったね」と言われてうれしかったことがあれば書いてみましょう。
◆ 指導のヒント
- 結果よりも「過程」や「努力」に目を向ける視点を育てる。
- 承認欲求の自然さと、他者からの言葉が持つ力に気づかせる。
- 見てもらうこと・言ってもらうことのちがいを考える機会に。