読解練習:SNSの友達と本当の友達【Lv.7|中3〜高1目安】
ゆいはSNSでたくさんの人とつながっていて、フォロワーも数百人いる。毎日写真や短い日記を投稿すると、「いいね」やコメントがたくさんつく。それがうれしくて、SNSを開くのが日課になっていた。
ある日、ゆいはSNSで仲のよかった人に悩みを相談してみた。すると、その人は返信をくれなかったうえに、少しずつ距離をとられている気がした。
そのことをリアルの友達であるあかねに話すと、あかねは「SNSではやさしい言葉をくれるけど、本当に寄りそってくれるのは、そばにいる人かもしれないね」と言った。
ゆいは、たくさんのつながりの中にいるのに、ふとさびしくなる理由が少しわかった気がした。
数の多さではなく、本当に気持ちを分かち合える人とのつながりの大切さを感じた。
◆ 問題
- ゆいは、SNSでどのような関係を楽しんでいましたか?
- 悩みを相談したとき、SNS上の相手はどう反応しましたか?
- あかねの言葉を聞いて、ゆいは何に気づきましたか?
- この文章の内容を、50〜80字でまとめてみましょう。
- あなたは「本当の友達」って、どんな存在だと思いますか?理由とともに書いてみましょう。
◆ 指導のヒント
- SNSの「つながり」と「本当の関係性」の違いを言語化する。
- 承認欲求と孤独感の関係について考えるきっかけに。
- リアルな信頼関係の意味を内省させ、自分の経験とつなげる。
- 問4:表面上のやりとりと本当の支えの違いを見抜く力を養う。