読解練習:わからないが言えた日【Lv.3|小4〜小5目安】
けんとは、授業で先生の話がむずかしくてわからなくなってしまった。でも、手をあげて「わかりません」と言うのがこわかった。
「みんなができているのに、自分だけわからないなんて、はずかしい」と思ったからだ。
でも、ノートを見ていた先生が「けんと、わからないところある?」と聞いてくれて、けんとは小さな声で「はい」とうなずいた。
先生はゆっくり説明してくれて、けんとも「なるほど」と思えるようになった。
放課後、同じ班のともだちが「じつは、ぼくもよくわかってなかった」と話しかけてきて、けんとは少し安心した。
◆ 問題
- けんとは、なぜ「わからない」と言い出せませんでしたか?
- 先生に聞かれたとき、けんとはどうしましたか?
- そのあと、けんとはどんな気持ちになりましたか?
- この話を、50〜70字でまとめてみましょう。
- あなたは「わからない」と言えたことで、よかったと思ったことがありますか?それはどんなときでしたか?
◆ 指導のヒント
- 「わからない」と伝えることの勇気と価値を実感させる。
- 他人の目を気にしすぎず、自分の理解を大切にする姿勢を育てる。
- 発言しやすい学びの場づくりの重要性にも気づけるきっかけに。