読解練習6:幸福のかたちは人それぞれ?【Lv.8|中3〜高1目安】
幸福とは何だろう。たくさんお金があること?夢をかなえること?家族や友人と笑い合えること?
私たちは「幸せになりたい」と口にする。でも、「幸せ」とは一体どんな状態なのか、明確に言える人は少ないかもしれない。
私がその問いに向き合ったのは、学校で「幸福とは何か」についての発表を準備していたときだった。ある生徒は「自由に生きられること」と言い、別の生徒は「誰かに必要とされること」と答えた。それぞれの答えは違っていても、どれもまちがってはいないと感じた。
そこから私は、「幸福には決まった形はない」と気づいた。見えるものに表れない、心の内側の状態こそが幸福なのかもしれない。
自分にとっての幸福とは何かを考え、他人の価値観と比べるのではなく、自分なりの「幸せのかたち」を大切にしていきたい。
◆ 問題
- 要約:この文章の内容を、40〜60字でまとめなさい。
- 内容理解:筆者の考えに最も近いものを1つ選び、理由を説明しなさい。
- A. 幸福はお金や成功など目に見えるもので決まる
- B. 幸福は人と比べて得た優越感から生まれる
- C. 幸福のかたちは人によって異なり、心の状態にある
- D. 幸福とは社会から評価されることである
- 自分の考え:あなたにとって「幸せ」とはどんな状態だと思いますか?その理由を含めて、自分の考えを100字程度で書いてみましょう。
- 構造理解:この文章の構成に最も近いものを選びなさい。
- A. 主張 → 例 → 結論
- B. 問い → 経験 → 気づき → 主張
- C. 説明 → 反論 → 論拠 → 結論
- D. 感想 → 提案 → 実例 → 解説
◆ 解答・指導のヒント
- 問1:要約には「幸福」「人それぞれ」「心のあり方」などを含めるとよい。
- 問2:正解は「C」。幸福の個別性と内面への重視がポイント。
- 問3:個人の幸福観を引き出す記述練習として活用。
- 問4:構成は「B」。問い→経験→気づき→主張の流れを意識。