読解練習:なぜ若者カルチャーは繰り返すのか【Lv.11|高2目安】
昭和の時代に流行したレトロな服や音楽が、令和の今ふたたび人気を集めている。
一度は「ダサい」と言われたスタイルが、「エモい」として再評価される。
若者カルチャーは常に移り変わりながらも、どこかで過去とつながっているように見える。
そこには「今の自分たちが新しい価値をつくっている」という意識と、「かつての時代を自分たちのものとして取り込む」姿勢がある。
流行とは、一方的に“古くなる”のではなく、むしろ“再発見”されることによって新たな意味をもつのかもしれない。
変わっているようで、実は同じものを、少しずつ形を変えてくり返しているのかもしれない。
◆ 問題
- 筆者は、若者文化の特徴をどのように捉えていますか?
- 「ダサい」から「エモい」への変化には、どんな価値観の転換がありますか?
- 筆者は、「流行とは何か」についてどのような見方をしていますか?
- あなた自身が「時代を超えて魅力を感じたもの」があれば、それはなぜだと思いますか?
◆ ポイント
- 文化・流行の循環性と価値の再構築という視点を取り入れる。
- 「若者文化は常に新しい」ではなく、「歴史とつながっている」という視野の転換を促す。
- 自分の感性と社会的流れとの接点を見つける探究的読解に応用できる。