読解練習:気づかないうちに迷惑をかけている人を見たとき【Lv.8|中3〜高1目安】
あいりは、図書室で本を読んでいた。そこへグループでやってきたクラスメートのりおが、声のトーンを落とさずに話し始めた。
まわりの人が何度かりおをちらっと見ていたが、りおは気づかずにしゃべり続けていた。
あいりは「注意したほうがいいのかな…」と思いながらも、空気をこわすのがこわくて黙ってしまった。
その後、先生がやってきて静かにするように言うと、りおは「え、そんなにうるさかった?」と驚いたようだった。
あいりは、「悪気がなくても、人に迷惑をかけることがあるし、それを指摘するのも勇気がいることなんだ」と思った。
◆ 問題
- りおは、どこでどのような行動をしていましたか?
- あいりは、そのときどう感じていましたか?
- 先生の指摘によって、りおはどんな反応をしましたか?
- この話を、70〜100字でまとめてみましょう。
- あなたは「誰かの行動が迷惑かも」と思ったとき、どうしますか?そのときの気持ちや行動を書いてみましょう。
◆ 指導のヒント
- 無自覚な迷惑行動に気づいたときの対処や感じ方を言語化させる。
- 注意=敵対ではないことを前提に、どう伝えるかを考えるきっかけに。
- 「注意すること」「我慢すること」どちらにも勇気が必要だと整理する。