読解練習:その謝り方、本当に伝わってる?【Lv.8|中3〜高1向け】
クラスでトラブルがあったとき、ある生徒が「とりあえず謝っておいて」と先生に言われた。
その子は「別に自分が全部悪いわけじゃない」と思いながらも、なんとなく「ごめんなさい」と言った。
でも、その謝り方が「反省してない」「本気で謝ってるように見えない」と言われてしまった。
あとで、「なんであんなふうに言われなきゃいけないの?」と本人はこぼしていた。
まわりの人が「ちゃんと謝ってほしい」と思う気持ちもわかるけれど、本人の中にはモヤモヤが残ったままだった。
謝るって、どういうことなんだろう。誰のためにするものなんだろう。
◆ 問題
- その生徒は、なぜ「ごめんなさい」と言いながらモヤモヤしていたのでしょうか?
- 「ちゃんと謝ってほしい」と思うまわりの人の気持ちには、どんな理由があると考えられますか?
- あなたが「気持ちがこもっていない謝り方」にモヤモヤした経験や、うまく謝れなかった経験はありますか?
- あなたは、「謝る」とは本来どういうことだと思いますか?誰のために謝るものだと思いますか?
◆ ポイント
- 「形だけの謝罪」と「気持ちのこもった謝罪」の違いについて考える。
- 謝罪が「気持ちのやりとり」であることを理解するきっかけにする。
- 「言わされた謝罪」や「伝わらない謝罪」がなぜモヤモヤを生むのかを探る。