読解練習:時代とともに正しさは変わる?【Lv.7|中3〜高1目安】
むかしの日本では、左利きの子どもは右手で書くように直されていました。今では「どちらの手でもいい」と考える人が増えています。
また、昔は「親の言うことに逆らってはいけない」という考えが一般的でしたが、今では「子どもの意見も大切にしよう」という考え方も広まっています。
こうした例からわかるように、「正しい」とされることは、時代や社会によって変わることがあります。ある時代では「当たり前」だったことが、別の時代では「おかしい」とされることもあります。
だからこそ、私たちは「今の正しさ」にも疑問をもつことが大切です。自分の考えを押しつけるのではなく、いろいろな時代や立場から物事を見る力を身につけることが、これからの社会に必要なのかもしれません。
◆ 問題
- この文章では、どんな「正しさ」が変わった例が出てきましたか?2つ書きましょう。
- 筆者は「正しさ」について、どのようなことを伝えたいと思っていますか?
- あなたが「これって本当に正しいのかな?」と感じたことがあれば、1つ書いてみましょう。
- この文章の構成に最も近いものを選びましょう。
- A. 経験 → 主張 → 例 → 結論
- B. 説明 → 例 → 展開 → 主張
- C. 問い → 経験 → 比較 → 感想
- D. 感想 → 提案 → 実例 → 説明
◆ 解答・指導のヒント
- 問1:左利き、親の言うこと=正しいという考え。
- 問2:正しさは時代・立場で変わること/疑問を持つ視点の大切さ。
- 問3:自分の体験や、身近な「当たり前」を見直す機会にする。
- 問4:構成は「B」=説明→例→展開→主張。