読解練習:個性はなぜ必要なのか?【Lv.15|探究・哲学対話特化】
「あなたらしく生きて」「自分の個性を大切に」
そう言われることが増えてきた。けれど、その一方で、学校でも社会でも「浮かないようにする」ことが求められる。
個性を出すと「変わってる」と言われ、控えると「自分がない」と言われる。
では、そもそも“個性”は本当に必要なのだろうか?
誰かと違っていなければ、自分であるとは言えないのだろうか?
もしかしたら、個性とは「自分を知り、問い続けること」なのかもしれない。
他人にわかりやすく見せることよりも、まずは自分自身にとっての意味を見つけること。
個性は、示すものではなく、深めていくものなのではないか。
◆ 問題
- 筆者は、「個性が求められる社会」についてどんな矛盾を感じていますか?
- 「個性とは、問い続けること」と筆者は述べています。この考えに対して、あなたはどう思いますか?
- あなたは「自分らしさ」と聞いたとき、どのようなイメージを持ちますか?それはどのように形づくられてきたと思いますか?
- 「個性は示すものではなく、深めていくもの」という考えに基づいて、あなた自身の生き方について考えを述べてみましょう。
◆ ポイント
- 「個性とは何か」を問い直し、表層的な違いから内面的な深まりへと視点を移す。
- 社会的要求と内面的な自由の矛盾を読み取り、多義的な答えに耐える思考力を育てる。
- 哲学対話・記述入試・探究活動など、思索の終点と再出発点の教材に最適。