【英語よりも算数よりも「ことば」が先】
SNSや教育雑誌では「くもん式で算数先取り!」「幼児英語が将来のグローバル力に!」など、華やかな早期教育の情報があふれています。
でも、本当に必要なのは、もっと基本的で根っこの力。
それが、
「言語化能力」
です。
言語化能力とは、
- 見たこと・思ったこと・感じたことを
- 「他人に伝わるかたち」で
- 「言葉」にして表現する力のこと。
この力こそが、
- 算数の文章題を解く力
- 英語の会話を理解し応じる力
- 国語の読解問題を読みとく力
のすべての”土台”になるものなのです。
そして、これを育てるために高価な教材も、特別な訓練もいりません。
むしろ、「日常」をほんの少し工夫するだけで、
子どもの言語化能力はぐんぐん伸びていくのです。
【3つの習慣】これだけで、言葉が流れ出す
■ 1.「なぜ」を聴いて、「どう」で帰す
- たとえば、子:「これ、バナナだよ」
- 親:「そうだね。どこでそう思ったの?」
「なぜ」や「どう」の話題は
「こたえは1つじゃなくてもいい」というゆるさがあり
自分の考えを言葉にしやすくなります。
■ 2.「こたえたくなる」ような問いをなげる
- 「今日いちばんにたのしかったのは?」
- 「おかたづいてなかったのは、なんのとき?」
「事実」より「こころ」を聞くと、
どう答えてもいい問いになり
自分の言葉で表現しようとするモチベーションが生まれます。
■ 3.「大人も言葉にする」
- 「まま、いまちょっといらいらしちゃったな」
- 「うれしくてごはんもりもりたべちゃった!」
親も感情や考えをことばにすることで
「なるほど!こういうとき、このことばを使うんだ」
という範例を示すことができます。
【まとめ】ことばは手元のおもちゃ
学功を上げたい、図形を解ける子になってほしい、
「少しでも賢さを」と願うなら
その前に、このカルテを経ることが一番のキー。
「みたこと」「感じたこと」「考えたこと」を、ことばにする。
この習慣を持つことで
学功の「沖浴量」がぐんと変わります。
もちろん、言葉にならないものを、
大人は「あっさり言葉にしなくてもいい」と認めることも大切です。
ただ、子どもが「ことばにしてみる」習慣を持つことは
、他のなんにも換えられない「次世代力」の基盤となります。