日常を少し変えるだけで子どもの言語化力が上がる!―3歳から6歳の親が“今すぐ”知っておくべき家庭教育の核心―

【英語よりも算数よりも「ことば」が先】

 SNSや教育雑誌では「くもん式で算数先取り!」「幼児英語が将来のグローバル力に!」など、華やかな早期教育の情報があふれています。

でも、本当に必要なのは、もっと基本的で根っこの力。

それが、

「言語化能力」

です。

言語化能力とは、

  • 見たこと・思ったこと・感じたことを
  • 「他人に伝わるかたち」で
  • 「言葉」にして表現する力のこと。

この力こそが、

  • 算数の文章題を解く力
  • 英語の会話を理解し応じる力
  • 国語の読解問題を読みとく力
    のすべての”土台”になるものなのです。

そして、これを育てるために高価な教材も、特別な訓練もいりません。

むしろ、「日常」をほんの少し工夫するだけで、
子どもの言語化能力はぐんぐん伸びていくのです。


【3つの習慣】これだけで、言葉が流れ出す

■ 1.「なぜ」を聴いて、「どう」で帰す

  • たとえば、子:「これ、バナナだよ」
  • 親:「そうだね。どこでそう思ったの?」

「なぜ」や「どう」の話題は
「こたえは1つじゃなくてもいい」というゆるさがあり
自分の考えを言葉にしやすくなります。

■ 2.「こたえたくなる」ような問いをなげる

  • 「今日いちばんにたのしかったのは?」
  • 「おかたづいてなかったのは、なんのとき?」

「事実」より「こころ」を聞くと、
どう答えてもいい問いになり
自分の言葉で表現しようとするモチベーションが生まれます。

■ 3.「大人も言葉にする」

  • 「まま、いまちょっといらいらしちゃったな」
  • 「うれしくてごはんもりもりたべちゃった!」

親も感情や考えをことばにすることで
「なるほど!こういうとき、このことばを使うんだ」
という範例を示すことができます。


【まとめ】ことばは手元のおもちゃ

学功を上げたい、図形を解ける子になってほしい、
「少しでも賢さを」と願うなら

その前に、このカルテを経ることが一番のキー。

「みたこと」「感じたこと」「考えたこと」を、ことばにする。

この習慣を持つことで
学功の「沖浴量」がぐんと変わります。

もちろん、言葉にならないものを、
大人は「あっさり言葉にしなくてもいい」と認めることも大切です。

ただ、子どもが「ことばにしてみる」習慣を持つことは
、他のなんにも換えられない「次世代力」の基盤となります。

保護者・教育者向け子供とのかかわり方