読解練習:怒られないことが、えらいこと?【Lv.5|小6〜中1目安】
りょうたは、いつも先生に注意されることがなかった。提出物は出しているし、授業中も静かにしている。
クラスでは「りょうたって、えらいよね。先生に怒られたことないもん」と言われていた。でも、りょうたはそれを聞いて少しモヤモヤした。
たしかに怒られたくない気持ちはある。でも、りょうたは何か新しいことにチャレンジしたり、質問したりするのは苦手で、まちがえるのがこわかった。
ある日、発表のときに思いきって手をあげてみたら、ちょっとまちがえてしまい、先生に「ちがうけど、いい意見だね」と言われた。
りょうたは「怒られない=すごい」ではなく、「まちがえてもやってみること」が大事なのかもしれないと思った。
◆ 問題
- りょうたは、なぜ「怒られたことがない」と言われていたのですか?
- りょうたは、そのことについてどう思っていましたか?
- 発表のとき、りょうたはどんな行動をし、何を感じましたか?
- この話を、70〜90字でまとめてみましょう。
- あなたは「怒られないようにしよう」と思ったことがありますか?それはどんなときでしたか?
◆ 指導のヒント
- 「怒られない=すごい」ではなく、「挑戦しているか」に目を向けさせる。
- 失敗をおそれて行動できない心理に寄り添い、「やってみる勇気」を応援する。
- 静かにしている子=満点、という誤った評価基準を見直す機会に。