読解練習:怒られたのに先生は「怒ってない」と言った【Lv.4|小6目安】
たいちは、宿題を出し忘れてしまい、先生に「どうして出してないの?」と少しきびしい声で聞かれた。
たいちはドキドキして、「怒られた…」と思い、しょんぼりしたまま帰りの会をすごした。
放課後、職員室へ行って「ごめんなさい」と言うと、先生は「たいちのことを怒ってたわけじゃないよ。どうしたのか知りたかっただけ」と言った。
たいちは「先生の声がきつくて、怒ってると思った」と正直に話すと、先生は「そうか、言い方も気をつけるね」と笑った。
「伝え方」と「伝わり方」はちがうことがあるんだと、たいちははじめて知った。
◆ 問題
- たいちは、なぜ「怒られた」と感じたのでしょうか?
- 先生は、たいちに何を伝えようとしていたのでしょうか?
- たいちと先生のやりとりから、どんなことがわかりましたか?
- この話を、60〜80字でまとめてみましょう。
- あなたは、「怒られてる」と思ったけど、あとでちがったとわかったことはありますか?それはどんなときでしたか?
◆ 指導のヒント
- 「相手の気持ち」と「自分が受け取った気持ち」のズレに気づかせる。
- 声のトーンや表情が、伝えたい内容とちがって受け取られることがあると理解する。
- コミュニケーションには「受け止め方」のちがいもあることを実感させる。