「またゲームばっかり! 早く宿題やりなさい!」
思わずそんな言葉が口をついて出たこと、ありませんか?保護者として当然の反応ですが、実はこの“ひと言”が、子どもの学習意欲を下げてしまう原因になっているかもしれません。
なぜ「勉強しなさい」が逆効果なのか?
多くの子どもは、「命令」や「強制」に対して無意識のうちに反発心を抱きます。とくに小学校高学年から中学生にかけては、自我が芽生え、「自分で決めたい」という気持ちが強くなります。そのため、「勉強しなさい」と繰り返されると、「自分のことを信じてもらえていない」と感じ、やる気を失ってしまうのです。
やる気を引き出す“ひと言”とは?
では、どう声をかければよいのでしょうか。大切なのは、「命令」ではなく「提案」「共感」「任せる」というスタンスです。
たとえば、
- 「そろそろ疲れてきた?10分だけ一緒にやってみる?」
- 「前よりも集中できてる気がするね」
- 「今日は何からやる?自分で決めていいよ」
こうした言葉は、子どもが“自分で動く”きっかけになります。保護者が先回りして指示するよりも、子どもの判断を尊重することで、自主性と学習意欲が育っていくのです。
「見守る」が最大の支援
勉強が進んでいないと心配になりますが、そこで焦ってあれこれ言ってしまうと逆効果になることもあります。特に思春期の子どもには、「干渉された」と感じさせない接し方が重要です。
保護者にできることは、「声をかけすぎない」「環境を整える」「努力を認める」こと。
テストで良い点を取ったときだけでなく、「今日は机に向かってたね」「自分で時間決めたのすごいね」など、行動そのものを褒めるようにしましょう。
まとめ:ひと言で変わる、学習への姿勢
「勉強しなさい」と言わなくても、やる気は引き出せます。
子どもが学ぶ意欲を持つために大切なのは、「信頼されている」と感じること。
そのために必要なのは、**押しつける言葉ではなく、心に寄り添う“ひと言”**です。
今日から少しだけ、声のかけ方を変えてみませんか?
子どもとの距離がぐっと縮まり、学びに向かう姿勢も少しずつ変わっていくはずです。