読解練習:流行の寿命が短すぎる?【Lv.12|高2〜高3目安】
かつて「流行」は、年単位で変化するものだった。
しかし今では、数週間でブームが去り、次の流行が始まる。
SNSでは“バズる”ことが求められ、誰もが新しいものを探しつづけている。
だれかが「それ、もう古いよ」と言えば、一気に冷めていく。
新しさを次々と更新する社会では、何かを「じっくり好きでいること」すら難しくなる。
変化の速さは刺激的でもあるが、「好き」でいる自由さえも奪ってしまうことがある。
流行のサイクルが短くなったことは、果たして進化なのか、それとも消耗なのか。
◆ 問題
- 筆者は、現代の流行のどのような特徴に注目していますか?
- 「好きでいる自由さえも奪ってしまう」とは、どういう意味ですか?
- あなたは、変化の早い流行にどんな影響を受けていると感じますか?
- 「流行の短命化」は進化だと思いますか?それとも問題だと思いますか?理由とともに考えてみましょう。
◆ ポイント
- スピード社会・情報社会が人の感性や好みにどう影響しているかを読み解く。
- 「好き」と「流行」にズレが生まれる状況への批判的視点を持たせる。
- 文化・趣味・消費行動に内在する「自由と圧力」の構造に触れる読解力を育てる。