◆ 1. 「ら抜き言葉」ってなに?
「ら抜き言葉」とは、本来「〜られる」と言うべきところを「〜れる」と言ってしまう言葉のことです。
例:
- 正しい言い方:このケーキは食べられる。
- 誤った言い方:このケーキは食べれる。←これが“ら抜き言葉”
よくあるら抜き言葉
本来の表現 | ら抜き表現 |
---|---|
見られる | 見れる |
来られる | 来れる |
飲まれる | 飲める |
入られる | 入れる(※本来は別の意味) |
◆ 2. 「い抜き言葉」ってなに?
「い抜き言葉」とは、「〜ている」の「い」が抜けた話し言葉のことです。
例:
- 正しい言い方:音楽を聞いている。
- い抜き言葉:音楽を聞てる。
話し言葉ではよく使われますが、作文やスピーチでは使わないようにしましょう。
◆ 3. どうしてダメなの?
- 作文やテストでは減点されることがあるから
- 公的な文書やニュースでは使われないから
- 「伝わる」ではなく「正しく伝える」が求められるから
でも、すべてをダメと言うわけではありません。
🔑「話し言葉」と「書き言葉」を正しく使い分けることが大事!
ただし、その場の格式が高い場合では、話し言葉であっても「ら抜き言葉」や「い抜き言葉」は不適切な日本語として取り扱われ、非常に稚拙な印象を与えることになります。
◆ 4. 練習問題
[問1]次の文の中で、ら抜き言葉になっているものに○をつけなさい。
(1) その映画は、もう見れるようになった。
(2) コップが落ちて割られた。
(3) 今夜はカレーが食べられるらしい。
(4) 彼女には来れるかどうか確認しておいて。
[問2]次の文を、正しい表現に直しなさい。
(1) この部屋には三人しか入れない。
→ ______________________________________
(2) 明日、駅まで迎えに来れる?
→ ______________________________________
[問3]次の文の「い抜き言葉」に気づき、正しく直しなさい。
(1) あの人、ずっと笑ってるよね。
→ ______________________________________
(2) 今、電車の中で本読んでるよ。
→ ______________________________________
◆ 5. まとめ
- 作文や発表では、「ら抜き」「い抜き」を避けよう。
- 話し言葉では使うこともあるが、「TPO」にあわせて使い分けることが大切。
- 自分の言葉を一度“声に出してチェック”するのもおすすめ!
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