読解練習:うそも時にはやさしさ?【Lv.4|小6〜中1目安】
なおとは、友だちのけんじが書いた作文を読んで「少し読みづらいな」と思いました。でも、けんじが「どうだった?」と聞いてきたとき、なおとは「よかったよ」と言いました。
けんじはとてもうれしそうにして、「もっと書いてみようかな」と言いました。
なおとは「本当のことを言った方がよかったのかな」と少し悩みましたが、「自信を持ってほしい気持ちもあったから、あれでよかったのかも」と思いました。
そのあと、けんじの作文はだんだんよくなってきて、先生にほめられるようになりました。
なおとは、「うそにもいろいろな意味があるのかもしれない」と考えるようになりました。
◆ 問題
- なおとは、けんじの作文を読んでどう思いましたか?
- けんじにどう答えましたか?それはなぜだと思いますか?
- けんじの作文は、その後どうなりましたか?
- このお話を、50〜70字でまとめてみましょう。
- あなたが「本当のことを言うべきか、やさしい言葉にするべきか」悩んだことがあれば書いてみましょう。
◆ 指導のヒント
- 「うそ=悪」とは限らない複雑な感情や判断を読み取らせる。
- 相手の成長を願う気持ちと、誠実さとのバランスを考える契機に。
- 「正直」と「思いやり」がぶつかる場面での選択を自分ごとにする。