読解練習:やさしさを疑われたとき【Lv.7|中2〜中3目安】
りくは、クラスで孤立気味のゆうまに声をかけたり、一緒に掃除を手伝ったりしていた。
でも、ある日ゆうまが他の友だちにこう話しているのを聞いてしまった。
「あいつ、なんかいい人ぶってて、ちょっと苦手なんだよね」
ショックだった。親切にしたつもりだったのに、そう思われていたなんて。
その日から、りくはどう接すればいいのか分からなくなった。
「やさしくするって、何なんだろう」そんな問いが、りくの中に残った。
◆ 問題
- りくは、どんな思いでゆうまに接していましたか?
- ゆうまは、りくのやさしさをどう受け取っていたようですか?
- りくは、自分の行動についてどんな気持ちになりましたか?
- あなたが「自分の思いやりが誤解された」と感じた経験があれば、それについて考えを書いてみましょう。
◆ ポイント
- やさしさが“純粋に伝わらない”ことがある現実に、正面から向き合う。
- それでも、「なぜ自分はやさしくしたいと思ったのか」を振り返らせる。
- 人との関係性の中で、思いやりがどのように作用するのかを多角的に考えさせる。