読解練習:大学に進学する意味があるのか?【Lv.13|高3以上】
「大学は行くのがあたりまえ」
そう言われて育ってきたけれど、最近ゆうたは迷っていた。
目標があるわけでもなく、学びたいことがあるとも言えない。周りが進学するから、自分も進む。それって本当に必要なことなのだろうか。
ある日、就職して働いている兄が言った。「大学に行ったら楽しいかもしれない。でも、行かないことで見える世界もあるよ」
社会に出るために大学が“必須”なのか、自分の人生にとってどう意味があるのか。
「行くべきかどうか」ではなく、「行って何を得たいか」を考える必要がある。ゆうたは、ようやく問いのスタートラインに立ったような気がした。
◆ 問題
- ゆうたが「大学に進学すること」に迷いを感じた理由は何ですか?
- 兄は大学進学について、どのような意見を持っていましたか?
- 「行くべきかどうか」ではなく、「行って何を得たいか」とは、どういう意味でしょうか?
- あなた自身は、大学進学にどのような意味を見出していますか?また、進学以外の選択肢について考えたことがあれば書いてください。
◆ 指導のヒント
- 「進学=当然」という前提にゆさぶりをかけ、自分自身の動機や目的に向き合う場に。
- 進学/就職/留学/学び直しなど、多様な進路観を認識させる。
- 「何のために学ぶのか」という問いを、社会の価値と自分の価値の交差点で考えさせる。