読解練習:いい大学に行く意味とは?【Lv.12|高2〜高3目安】
「いい大学に行きたい」——それは高校生の間でよく聞く言葉だ。
でも、ある日友人がこうつぶやいた。「いい大学って、何が“いい”んだろうね」
成績?ブランド?就職?まわりが口にする“いい大学”には、何か共通のイメージがある。でも、そこに“自分の思い”はあるのかと問われると、答えに迷う。
先生が言っていた。「学ぶ場所を“肩書”にするのか、“問いの入り口”にするのかで、大学生活は変わってくるよ」と。
何のために大学に行くのか——その問いから目をそらしたまま「いい大学」を目指すのは、どこか空虚にも思える。
本当に“いい”のは、きっと自分で「意味」を見つけられる大学なのかもしれない。
◆ 問題
- 筆者は「いい大学」という言葉に、どのような疑問を抱いていましたか?
- 先生は、大学をどのような場所だと考えていましたか?
- 筆者は最終的に「本当にいい大学」とは何だと考えましたか?
- あなたにとって「大学に行く意味」は何ですか?また、「いい大学」とはどういうものだと考えますか?
◆ 指導のヒント
- “いい大学”という言葉の中にある社会的・主観的価値を相対化させる。
- 進路=通過点というだけでなく、学びの目的・自己形成として考えさせる。
- 「他人の評価」と「自分の問い」のずれを実感し、内面から進路を考える力を育む。