読解練習:忘れ物をかばった友だち【Lv.3|小5〜小6目安】
あきらのクラスでは、宿題を忘れると先生に注意されます。ある日、ゆうじが宿題を忘れてしまい、教室でこっそりあきらに「ノート見せて」と頼んできました。
あきらはまよいましたが、「今日だけだぞ」と言って見せてしまいました。
先生が確認に来たとき、ゆうじはあきらのノートを自分のもののように出しました。先生はゆうじをほめましたが、あきらはもやもやした気持ちになりました。
放課後、あきらが「なんで本当のこと言わなかったの?」と聞くと、ゆうじは「ごめん、こわくて…」とうつむきました。
あきらは「次はちゃんと出そうよ」と言って、ふたりは手をふって別れました。
◆ 問題
- ゆうじは、なぜあきらにノートを見せてもらおうとしましたか?
- 先生の前で、ゆうじはどうしましたか?
- あきらは、どんな気持ちになりましたか?
- このお話を、50〜70字でまとめてみましょう。
- あなたが「いいことかどうか迷ったこと」があれば、そのときの気持ちを書いてみましょう。
◆ 指導のヒント
- 友情と正直さの間でゆれる心を読み取り、判断の難しさを考える。
- 「かばうこと」と「助けること」のちがいについて話し合う材料に。
- その場の正しさだけでなく、あとあと残る気持ちにも注目させる。